丸善店装 | HOWTO3 設計2

図面の見方

いきなり図面を見てもどんな店ができるか想像できる人はなかなかいません。設計者に任せるのもいいですが、できてから失敗だったと思わないように最低限のチェックポイントは押さえておきましょう。設計者はプロですが実際にそこで働く訳ではないので微妙にずれている場合があります。

図面のチェックポイント

寸法の確認

基本的に設計者はその空間にちょうどいいと思う寸法で設計しますがその寸法と施主が思う寸法が同じとは限りません。そこで押さえておきたい寸法のチェックポイントは飲食店の場合

  • テーブルの大きさ
    • 一度に出すお皿の大きさによります
    • ゆったりとした飲食店では4人用テーブルで1200×800以上
    • カフェなどでは1050×550でも
  • 客席の間隔
    • 基本は600㎜ですが焼き鳥屋さんなどでは550㎜のこともあります
  • カウンターの高さカウンター断面.JPG
    • 厨房の床の高さと厨房をどこまで見せるかによって変わりますが750mmから1000㎜まで、そこに2段カウンターなら+150~250㎜
    • カウンターの高さによっては選べる椅子が変わります。椅子の高さは座面からカウンター天までが250㎜~300㎜程度。使いたい椅子がある場合、確認しておきましょう。どうしても合わない場合、椅子の脚を切ることはできます。
    • 800㎜を超えるカウンターには足載せが必要です。ハイカウンターなら座面は600-700㎜ ぐらいの既製品が多いので天板高さを900-950㎜ぐらいにしておくと椅子を選びやすい。
    • カウンター下にお客さん用の棚をつける場合高さと奥行によっては膝が当たるので確認しましょう。
  • カウンターの奥行
    • 450㎜~800㎜ 600㎜ぐらいのものをよく作ります。
  • 厨房内の通路の幅
    • 狭すぎるのも使いにくいですが広すぎても疲れます。1人で動くなら650㎜~750㎜。すれ違えるのは800mmぐらいでしょう。
  • 厨房器具の大きさ
    • 作業台やシンクなどの板金物は自由に大きさを決めれます。冷蔵庫は奥行が450、600、800
  • ドアの大きさ
    • 後で入れる物が入らないなんてことがないように確認しましょう。たまに後で縦型冷蔵庫を入れる時にドアから入らないのであきらめたとか改造に余分にお金がかかったとかあります。
  • 段差
    • バリアフリーの時代どこかに段差ができるなら前もって確認しておきましょう。変に小さい段差は余計に危ないです。
  • 天井の高さ
    • 空間の広さによって天井の高さのイメージも変わります。高ければいいというものでもありません。
  • ディスプレー
    • 物販店ならディスプレーの大きさ、展示できるボリューム、アイテム数など 必要な棚の幅を計算しておきましょう。
  • エントランス
    • お客さんが入りやすいか。外から見て、興味を引くアイキャッチがあるか、引き寄せられる要素があるか。中のお客さんの快適度はいいか。
  • レイアウト
    • 設計していて、スペースの都合・コスト的なものですべての要件を組み込むことができない場合があります、そんな時は何を優先させるか、設計者ととことん話し合いましょう。
    • 店の人が全体を見渡せるか
    • 動線はスッキリしているか
    • 無駄なスペースはないか
    • 収納は足りるか
    • 厨房と客席のバランスはちょうどいいか。



仕上げの材料

_NowPrinting.jpg写真のキャプションを入力します。図面のレイアウトが固まったら仕上げの素材を確認しましょう。
最初はイメージの写真でもいいですが、写真と現物は違います。ある程度固まってきたら実物のサンプルを取り寄せてもらいましょう。 実際に見てもピンと来ない場合もありますので一緒にショールームに行くのもいいです。またその素材も光の当たり方でずいぶんと印象が変わる場合もあります。
 住宅では何十年も長持ちする素材が重要ですが、店舗の場合流行のサイクルが早くて10年もたつと飽きられることもあります。業種にもよりますが、ある程度で改装することを考えて計画した方がトータルで見ると利益が上がる場合が多いです。見せるところにはお金をかけてそれ以外はある程度割り切って考えることも大事です。ただ、どこにコストをかけないかメリットデメリットを話し合って説明してもらいましょう。

設備について

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使い勝手

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